うつ診断を受けるということは単なる憂うつ感ではない


心身の機能も低下する

うつ状態とは、憂うつなる状態という意味です。人は誰しも、時には憂うつになり、スランプに陥ることがあるので、病気ではないと考えるかもしれません。しかし、底の浅い憂うつ感のすべてをうつ状態と診断するわけではありませし、治療の対象にするわけでもありません。単なる憂うつという段階を超えて、もっと深く生命に関わりあいのある心身の機能が低下した状態を、うつ状態と診断するのです。例えば、うつ状態の患者さんの訴える不眠は、まさに睡眠リズムの乱れそのものです。一晩中脳波を中心にしたポリグラフをとってみると、深い眠りや、温血動物に特有の特殊な現象を備えた睡眠期が減少し、客観的にも熟睡していないことが分かります。

この点はノイローゼの人が訴える、あくまで主観的な不眠とは質が異なります。ノイローゼの人は、寝つきは少々悪くても、いったん眠ってしまえば正常時と変わらない睡眠リズムを示すからです。

自分自身のあり方が変わってしまう

また、うつ状態では本質的な睡眠障害の他に、食欲や性欲などの障害がみられます。すなわち、生命維持的、本能的な機能が一時的に障害され低下しているのです。なんとなく憂うつだから食べたくないなどのような、結果的な現象ではありません。よって、甚だしい悲哀感とともに、自分自身のあり方が変わってしまいます。これまでとは全く異なった雰囲気の世界に沈潜してしまった、という感じを自ら持つようになるのです。それは周囲の人が見てもよく分かるほどです。例えば、今まであんなに興味を持てたテレビや読書などがむしろ煩わしく、義務的に食べる食事も砂を噛むような思いになります。

岡山の心療内科はいくつかありますが、それぞれの病院・クリニックには特徴があります。医者によって診断結果が異なったり、治療方法や薬が違ったりすることもあるので、比較をすることが大切です。